リサイクルの取り組み

排出者の責任と適切な処理

油

潤滑油や重油と食用油のように、油は事業に欠かせない材料のひとつであり、同時にたくさんの廃油が発生します。
一般家庭においても廃棄方法が指定されているように、適切な廃油処理は生活環境を守るための大切な取り組みです。
特に企業に対するルール違反は厳しい処置が制定され、違法行為で得られるメリットは皆無と理解するべきでしょう。
廃油を廃棄する際は専門業者へ依頼しますが、ポイントは産業廃棄物に関連する許可を自治体から受けている点です。
なんでも無料回収と宣伝しているシーンも見られますが、許可業者は大音量スピーカーの軽トラで市街地をまわることはありません。
違法業者は例外なく不法投棄にかかわっていますので、安価だと安直に考えないようにしましょう。
廃油を含めた産業廃棄物の不法投棄は、排出事業者にも同等の責任と罰則が発生し、信頼とイメージ低下は今後の経営に大きく影響します。
産業廃棄物は運搬から中間処理と最終処分まですべて記録されますが、この流れを管理しているのがマニフェスト伝票です。
業者に依頼する運搬や処分など、複数の業者と工程を経由する廃油処分は、適切な処理の証明として最終処分終了票が排出業者に送付されます。
いずれも5年間保管が法によって定められており、いつでも閲覧できる状態の維持が大切です。
提示を求められたときに用意できない場合、違法となる可能性がありますので、廃油を排出する事業においては過去の記録も慎重に扱います。

業者が行う適切な処理

男女

企業が商品を製造する工場などでは、様々な種類の油がその過程において使われています。
油は使っているうちに品質が劣化していくため、そのまま使い続けることはできず新しいものへと交換します。
こうして使えない廃棄すべき油が出ることになります。
廃棄すべき油については、そのまま流すなどして捨てることはできません。
油は水と違って環境に与える負荷が大きく、適切に処理することが法令でも求められています。
通常は工場内に廃油を処理するための装置をつけますが、代わりに廃油処理業者に依頼する方法もあります。
コスト面を考えると、新たに設備を設ける必要のない、業者へ依頼するほうが得策かもしれません。
業者へ依頼する場合には、まずは連絡して回収をお願いします。
見積もりの段階でどんな種類の廃油があり、どれぐらいの頻度で処分しないといけないのかを伝えておきます。
それに応じて業者が回収に伺います。
回収された廃油は、その成分を分析した上で適切な処理が行われます。
それほど汚れていない廃油については、不純物を取り除いた上で顧客に戻されることもあります。
例えば潤滑油として使われてきた廃油は、削りカスなどを取り除けば十分再利用できるからです。
再生が難しい廃油は、燃料として利用されます。
溶剤が混じっていたりすでにペースト状になった油がその例で、工場などで焼却することでエネルギーを再利用します。
中には重油として再利用できるものもあり、この場合には精製して水分や汚泥を取り除くなどの処理が行われます。

さまざまなメリット

ドラム缶

工場などを経営していて毎日油を大量に使用するような企業は、使用した後の廃油の処理を専門の業者に依頼するほうが、より効率良く事業を運営できます。
廃油は処理の方法によって、環境への影響も大きく異なるために、正しい方法で処理をすることが必要になります。
そうした点でも廃油を専門に処理している業者に依頼するメリットがあります。
産業廃棄物に関する許可を地元の自治体から得ているような業者ならば、安心して廃油の処理を委託できます。
廃油の処理を専門に行っている事業者は、集められた油を特殊な方法で処理しています。
処理した油を燃料としてリサイクルする方法もあるために、環境の保全に大きく役立っています。
廃油をリサイクルすることには自然環境の改善だけでなく、企業のイメージを向上できる効果もあります。
環境に配慮しているという企業の姿勢は、一般消費者にとって好ましいものだからです。
こうした業者に依頼することのメリットとしては、自分の会社で処理するよりコストを抑えることができることも挙げられます。
廃油を処理している業者では専門の機械を開発して、より低価格で油の処理ができるようにしているために、依頼する業者もその分サービスが低価格で利用できます。
また幅広い種類の廃油を処理することができることも、こうした専門業者の長所です。
通常の廃油だけでなく、処理する時により細かい注意が必要になる引火性のあるものなども処理できるために、より安全に廃油を処分することが可能です。